最小構成は5点

①契約形態、②送信してよい情報、③権限、④AI出力を人が確認する工程、⑤事故時の連絡先を1枚にまとめます。

契約形態とデータ利用を確認

Anthropicの商用サービスでは、チャットやコーディングセッションは、明示的にオプトインしない限りモデル学習に使われないと説明されています。一方、個人向けプランと商用プランでは条件が異なるため、会社の要件に合う契約を確認します。

送信してよい情報を業務単位で決める

「機密情報は禁止」だけでは現場は判断できません。顧客情報、個人情報、財務情報、契約書、未公開情報について、入力可・匿名化すれば可・入力不可の3段階で決めます。

3段階の目安を例で示します。公開済みの資料や自社文書の雛形は、そのまま入力可です。顧客名・金額を含む資料は、社名を伏せて金額を丸めれば下書き作成に使えます(匿名化すれば可)。個人情報の原本や契約書の原文は入力不可とし、要点だけを手で書き出して渡します。

権限と実行範囲

Claude Codeはファイル操作やコマンド実行を伴います。読み取り、編集、外部送信、削除、公開など、操作の影響に応じて許可範囲を分けます。重要な操作は都度確認とします。

AIが実行し、人が判断する

見積、契約書、対外公開物などは、AIの出力だけで確定しません。「誰が」「何を」「どの基準で」確認するかを業務フローへ組み込みます。

1枚の社内ガイドライン — 7項目

ルールは分厚い規程ではなく、1枚に収めると現場で使われます。7項目の骨子は次のとおりです。

  • 利用目的と対象者:どの部署の誰が、何の業務に使うかを書きます。
  • 利用できる契約・アカウント:会社契約のアカウントに限定し、私用アカウントでの業務利用を防ぎます。
  • 入力してよい情報:入力可・匿名化すれば可・入力不可の3段階の線引き表を載せます。
  • 許可が必要な操作:外部送信・削除・公開など、影響の大きい操作を列挙します。
  • 人の確認が必要な成果物:見積・契約書・対外公開物など、確定前に人が見る成果物を決めます。
  • インシデント時の連絡先:誤送信や情報漏えいの疑いが出たときの第一報の宛先を決めます。
  • 利用量・コストの確認方法:誰が月次で利用量と費用を確認するかを決めます。

この7項目の雛形と記入例は、資料「Claude Code 法人導入ガイド 2026」に収録しています。運用ルールが必要になる背景は「自社業務でのAI活用実運用記録」の組織導入との違いの節もご覧ください。

公式確認先:Anthropic Privacy CenterCorporate proxy configuration、Anthropic Trust Center。確認日:2026年7月19日。業界規制・契約条件に応じて個別確認が必要です。

運用ルールの雛形を手元に

ガイドライン7項目の雛形と線引き表は、資料「Claude Code 法人導入ガイド 2026」にまとめています。規制の厳しい業種には、業界要件に合わせた追加設計を行います。