札幌市の2制度は、どちらも「伴走支援を受けてDX推進計画を作成すること」が前提です。補助金の申請より先に、計画づくりから逆算して動きます。
札幌市の2制度の全体像
札幌市は「中小企業DX加速化・賃上げ促進支援」として、専門家の伴走支援と2つの補助金を用意しています。2制度の骨子は次のとおりです。
| デジタル化・AI導入促進補助金 | DX・賃上げ加速化補助金 | |
|---|---|---|
| 位置づけ | 国の「デジタル化・AI導入補助金」への上乗せ | 市独自のDX投資支援 |
| 主な対象 | 国補助金の交付決定を受けた市内中小企業 | 賃上げを誓約する市内中小企業 |
| 補助率 | 国補助金の自己負担額の1/2 | 市内企業との契約は2/3、その他は1/2 |
| 上限額 | 225万円 | 500万円 |
| 共通要件 | 札幌市内に本社/事業実績1年以上/伴走支援とともにDX推進計画を作成 | |
デジタル化・AI導入促進補助金の対象と要件
国の「デジタル化・AI導入補助金」の交付決定を受けた市内中小企業が対象です。国の補助金を使った際の自己負担額の1/2を、上限225万円まで補助します。
前提条件に注意が要ります。国の補助金を申請する前に、市の伴走支援を受けてDX推進計画の作成を終えている必要があります。順序を誤ると市の上乗せ分を使えません。
国の制度そのものの考え方は「Claude Codeは補助金で導入できるか」で解説しています。
DX・賃上げ加速化補助金の対象と要件
令和9年3月末までに平均賃金を3.5%以上引き上げる誓約が要件です。DX投資と賃上げをセットで支援する、市独自の制度です。
補助率は発注先で変わります。札幌市内の企業への発注は2/3、それ以外は1/2で、上限は500万円です。
賃上げの誓約は経営判断を伴います。投資額と人件費の両面から、無理のない計画を先に固めます。
どちらを使うかの判断軸
私たちの経験では、判断軸は3つです。
- 導入内容:国の補助金の対象になるITツール導入が中心なら、国+市の上乗せ(デジタル化・AI導入促進補助金)を検討します。
- 投資規模:市内企業への発注で大きめのDX投資を行うなら、補助率2/3のDX・賃上げ加速化補助金が候補です。
- 賃上げ余力:3.5%以上の賃上げを誓約できるかどうかで、DX・賃上げ加速化補助金の可否が決まります。
2制度は性格が異なります。金額の大小だけでなく、自社の導入計画との適合で選びます。
申請の流れ
- 市の伴走支援に申し込む(専門家の訪問支援)
- 伴走支援とともにDX推進計画を作成する
- 制度に応じて交付申請する(国の制度を使う場合は国への申請が先)
- 交付決定後に契約・発注する
- 実績報告のうえ補助金を受領する
交付決定前の契約・発注が対象外になるのは、補助金の基本ルールです。市の支援は件数上限・期間限定のため、着手前に最新の公募状況を確認してください。
補助金ありきで失敗しないための導入設計
特にDX・賃上げ加速化補助金は、賃上げの要件を伴います。補助額から逆算してツールを選ぶと、賃上げの原資を生まない投資になりかねません。先に効果が出やすい業務と削減できる時間を見積もり、その計画に合う制度を選ぶ順序が安全です。
何から始めるかの考え方は「北海道の中小企業のためのAI導入ガイド」に、費用全体の考え方は「Claude Codeの法人料金を3層で考える」にまとめています。国・道・研修助成金を含む全体の見取り図は補助金・助成金ページをご覧ください。
制度の詳細と申請手順を資料で
国・札幌市・研修助成金の対象範囲と申請手順は、資料「AI導入に使える補助金・助成金ガイド(北海道版)」に整理しています。自社が使えるかの見立ては無料相談でお答えします。
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